幸せをもたらす青い花!ブルースターの育て方【特徴と栽培管理】

青い砂糖菓子のような可愛らしい花を咲かせるブルースター。

他の植物ではあまり見かけないような、鮮やかな水色が特徴のブルースターは暑さに強く、開花時期が長いのが人気のひとつです。

ブルースターは小さい花を無数に咲かせるので、切り花としても愛されています。

今回は、そんなブルースターの品種や育て方、冬越しのコツなどをご紹介します。

ブルースターの基本情報

学名Tweedia caerulea
英名southern star、tweedia
その他別名オキシペタラム、瑠璃唐綿(ルリトウワタ)
科名キョウチクトウ科
属名ツィーディア属
原産地南アメリカ

ブルースターの特徴

ブルースターの名前の由来は、5枚のシンメトリーな花弁がまるで星のように見えたことからつけられました。

花が咲き終わるにつれて、青の色が濃くなっていくところもブルースターの魅力でしょう。

咲き終わったブルースターの花は、タンポポの綿毛のような種子をつけるのでこぼれ種からも増えていきます。

ブルースターの花言葉には、「幸せな愛」「信じあう心」というどこか家族や結婚を連想されるようなものがついています。

日本でも、サムシングブルーという言葉が知られるようになってきましたが、西洋では結婚式に何か青色のものを持っていると幸せになれるという風習があります。

その青いものとして、ブルースターの花が使われてきたことからこのような花言葉が選ばれました。

ブルースターが誕生花になっている日付が、6月14日なのもジューンブライドをイメージさせますね。

また、男の子が生まれた時に祝福してブルースターを贈るならわしも「幸せな愛」という花言葉を連想させます。

ブルースターは切り花としても使われることが多い植物です。

ただし、カットした時に出る白っぽい汁にかぶれてしまうことがあるので注意しましょう。

また、この白い汁がつまって切り花の水揚げが悪くなってしまうことがあるので、カットした茎を水でさっと洗って乾かしてから白い汁をふき取るというひと手間をかけてから、切り花として飾りましょう。

ブルースターの種類

ブルースターという名前は本来、オキシペタラムの一品種でした。

しかしあまりにも鮮やかな青や、切り花に向いた姿が印象的でオキシペタラムのことをブルースターと呼ぶようになったと言われています。

オキシペタラムにはブルースターという品種以外にも、何種類か存在するのでご紹介します。

青系の品種

エンジェル、シェーンブルー、ピュアブルー、ペガサスなど、同じ水色の花でも少しずつ色の濃さが違う品種があります。

白系の品種

マーブルホワイト、ペガサスホワイト、エンジェルホワイトなど混じりけのない白が美しい品種です。

八重の品種

白花の八重であるマーブルキャンディや、ピンク色の花をつけるラブリーピンクなど珍しい品種があります。

インカレッド

近年、品種改良によって生み出された品種で鮮やかな赤い色が印象的な品種です。

真っ赤な花を無数につける様子は、切り花としても見栄えがします。

ブルースターの栽培・育て方

ブルースターはこぼれた種からでも増えやすいので、日当たりのよい場所で管理して増やしていきましょう。

水はけをよくすることと、寒い地方では軒下や温室などで冬越しすることが管理のポイントです。

ブルースターの育て方情報

分類・形態多年草・山野草/草花
草丈・樹高30cm~100cm
開花の時期5月~10月
花色青、白、ピンク
耐寒性普通
耐暑性強い
特性・用途花壇、鉢植え、切り花、開花時期が長い
栽培難易度普通

栽培スケジュール

植え付け4月~7月
植え替え4月~7月
肥料5月~9月
開花5月~10月

栽培に必要な準備・環境

日当たり・置き場所

日当たりと水はけのよい場所を好みます。

雨が長い間あたってしまうと、葉や花にシミができたりして弱ってしまうので、梅雨の時期は鉢植えを軒下などに移動しましょう。

耐寒性のあるブルースターですが、強い霜にあたると冬越しが難しくなってしまうので、寒い地域では鉢植えにして管理します。

水やり

土の表面が乾いたらたっぷり与えましょう。

庭植えにした場合は、特に水やりの必要はありません。

葉に水がかかると傷んでしまうので根元に水やりを行いましょう。

肥料

植え付け時に元肥として緩効性の化成肥料を与えましょう。

鉢植えの場合は、追肥として月に一回の目安で液肥を与えます。

用土

水はけのよい用土を好むので、市販の草花培養土か赤玉土と腐葉土を混ぜ込んだものを用いましょう。

庭植えにする場合は、庭の土に腐葉土を混ぜ込んで水はけをよくしておきましょう。

ブルースターを育てるときのポイント

選び方

茎が伸びすぎておらず、根元からたくさん出ているしっかりとした苗を選びましょう。

葉が黄色く変色しているものは避けて選びます。

植え付け・植え替え

ブルースターは根が繊細なので、植え付け時に傷つけないように注意しましょう。

腐葉土を混ぜ込んで水はけをよくした用土に、20cmほどの間隔で植え付けます。

鉢植えにしているときは2年に一回の目安で、春の時期に植え替えを行いましょう。

数年で株が弱くなってしまうので、種を採取したりして増やしていきましょう。

ふやし方

種まきか、挿し芽で増やすことができます。

こぼれ種からも育ちやすいブルースターは種まきのほうが容易に増やすことができます。

採取した種を春に種まきしますが、発芽率を上げるために芽が出るまでは遅霜に当たらない温室や室内で管理しましょう。

苗が大きくなってからの移植を嫌うので、ポット苗で育てるのがおすすめです。

種まきした年は花付きがよくありませんが、冬越しした翌年は花をたくさん咲かせるようになります。

芽が3枚以上出てから、摘芯することでたくさんの茎を伸ばすようになります。

気を付けるべき病気・害虫

病気

すす病はアブラムシが媒介しやすいので、アブラムシの防除で予防しましょう。

害虫

春先から初夏にかけて、アブラムシがつくことがあるので注意して観察しましょう。

殺虫剤・殺菌剤

害虫にはスミチオン乳剤やベニカ系のスプレー剤を使いましょう。