上手に育つと花も咲く!観葉植物「オリヅルラン」の育て方のコツ

長い葉をふさふさとさせ、黄色と緑色のストライプが効いた葉が特徴のオリヅルランは、育て方も簡単で初心者でも育てやすい植物でしょう。

また空気清浄効果も高い植物でもあり、非常に魅力のある植物でしょう。

今回はオリヅルランの育て方と栽培の仕方について解説します!

オリヅルランの基本情報

学名Chlorophytum comosum
英名Spider plant
その他別名なし
科名キジカクシ科
属名オリヅルラン属
原産地南アフリカ・インド

オリヅルランの特徴

オリヅルランは乳白色の斑が入る長細い葉を持ち、ボリュームある株はハンギングバスケットに入れてインドアプランツとして楽しむことが主流です。

また親株から長く伸びた茎(ランナー)には小さな子株がたくさん付いたり、6弁の小さな花を咲かせます。

その姿から、「子孫繁栄」や「守り抜く愛」などと花言葉あります。

他にも、「集う祝福」や「祝賀」とありますが、その親株から伸びるランナーと生長していく子株や花が賑やかさを表しているのでしょう。

オリヅルランは初心者でも育てやすい植物ですが、耐寒性や若干弱いので、霜が降りるような場所では枯死してしまうので、室内で育てるなど対策が必要です。

暖かければ、年間を通して屋外でも育てることは可能でが、耐陰性もあるので、寒く感じてきたら、室内の暖かい場所で管理しましょう。

オリヅルランの種類

観葉植物の中では手頃に育てられ、さまざまな種類も出回っています。

特に斑入りの品種が王道であり、人気ある植物でしょう。

今回は代表的な品種から、ほかの品種を紹介します。

ソトフオリヅルラン

乳白色の斑が葉の淵に入っているオリヅルランで、単にオリヅルランと指す代表的な品種となります。

ハンギングで飾るとボリュームもあって、インテリアになるインドアプランツでしょう。

ナカフオリヅルラン

ソトフオリヅルランと違って、葉の中心に乳白色い斑が入るオリヅルランです。

ソトフオリヅルランと並んで、よく流通する品種となります。

ナカフヒロハオリヅルラン

ナカフオリヅルランのように中心に乳白色の斑が入りますが、幅のある大きな葉が特徴です。

オリヅルランポニー

葉が軽く内側に巻いた特徴が大きです。また葉の中心に斑が入っています。

アオオリヅルラン

他のオリヅルランと違い、斑が入っていなく、濃い緑色をした葉を持ちます。

そのシンプルさ落ち着くため、人気が高い品種であり、希少種でもあるのです。

オリヅルランの栽培・育て方

初心者の方が育てるには、非常におすすめのオリヅルランです。

比較的丈夫で生育力も旺盛のため、枯れる心配は少ないでしょう。

また上手に育つと花も開花するので、育てがいのある観葉植物となります。

しかし、寒さに弱いところがあるので、冬場など気をつけなければならないこともあるので、ポイントを抑えましょう。

オリヅルランの育て方情報

分類・形態多年草/植物/常緑多年草
草丈・樹高5cm〜30cm
開花の時期不定期
花色
耐寒性やや弱い
耐暑性強い
特性・用途常緑性、ハンギングとして使うことが多い
栽培難易度易しい

栽培スケジュール

植え付け5月〜9月
植え替え5月〜9月
肥料4月〜11月
開花不定期

栽培に必要な準備・環境

日当たり・置き場所

日光は好みますが、直射日光は苦手です。

レースカーテンなどで遮光し、窓際で育てることがポイントとなります。

また、多湿の環境は根腐れを起こしやすいことや、害虫の発生があるので、風通しはよくして管理することです。

水やり

生長期の春から秋にかけては、表面の土が乾燥したら水をたっぷりと与えます。

冬場はみ水やりを控え、乾燥気味にしましょう。

根が太い植物なので、水を多く必要としません。

用土

水はけをよくすることがポイントとなります。

観葉植物用や草花用の用土でも問題ありませんが、腐葉土や赤玉土を混ぜて使うと良いでしょう。

底石も軽石などを使って水はけをさらによくしてください。

肥料

植え付け時に緩効性肥料を土に混ぜておきましょう。

2ヶ月おきに緩効性化成肥料を置き肥したり、速効性の液体肥料をしたりと施肥方法はあります。

オリヅルランを育てるときのポイント

選び方

主にハダニやアブラムシなどの害虫がついていないか見るとよいです。

また葉の色が黄緑色や黄色のものや、葉が凸凹しているものなどは、極力控えるとよいでしょう。

植え付け・植え替え

梅雨から秋ごろまでの間に植え付け・植え替えをします。

また生長が強く、旺盛なので、毎年1回は根をみることも含め植え替えを行うとよいです。

庭での地植えでも問題なく育ちますが、生長が旺盛過ぎるので、増えすぎて駆除しなければならないこともあります。

植える際は日頃の管理としっかりとしたケアをしてあげましょう。

ふやし方

親株から伸びるランナーという茎に子株を付けます。

子株に根がついていたら、切り離して水耕栽培で手頃に育てられます。

気を付けるべき病気・害虫

病気

特になし

害虫

・ハダニ:高温と乾燥が続くと葉の裏に多く発生しやすく白い斑点ができます。一番発生しやすいですが、水には弱いので霧吹きで予防しつつ、除去する際は水を掛けるだけでよいです。

・カイガラムシ:一度出てしまうと厄介な害虫で、ピンセットやハサミを使って丁寧に除去する必要があります。

殺虫剤・殺菌剤

カイガラムシ用の殺虫剤、日頃の葉水が重要です。