
赤色のちょうちん型の姿が可愛いほおずき。
その姿から、お盆の飾りには欠かせない植物として、多くの人から親しまれてきました。
今回は、そんなほおずきの育て方や管理のポイント、そして花言葉の意味を紹介します。
ほおずきの基本情報
学名 | Physalis alkekengi |
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英名 | Winter Cherry・Bladder Cherry |
その他別名 | 鬼灯 |
科名 | ナス科 |
属名 | ホオズキ属 |
原産地 | 東アジア |
ほおずきの特徴
ほおずきの花言葉は「心の平安」、「自然美」以外にも、なんと「偽り」や「ごまかし」といった花言葉があります。
ほおずきの中には小さな実があるのですが、ほおずきのこの特徴から、「大きな姿をしているのに中身は空っぽ」と言う意味合いで、この「偽り」や「ごまかし」という花言葉がついています。
とても、可愛らしい姿からは想像がつかない花言葉です。
愛らしい姿でかわいいのですが、人にプレゼントとしてあげるのは、注意した方がよいかもしれませんね。
ほおずきの種類
ほおずきには、観賞用と食用のふたつの種類があります。
それぞれの特徴みてみましょう。
観賞用
観賞用のほおずきは鮮やかなオレンジ色をしています。
代表的な品種は以下の通り。
- タンバホオズキ
- サンズンホオズキ
- ヨウラクホオズキ
観賞用のほおずきは苦味があり、さらに毒性があるものもあるので、口に入れないようにしましょう。
食用
食用のほおずきにもいくつか種類があります。
代表的な品種は以下の通りです。
- ストロベリートマト
- トマティロ
- ベルウィアーナ
生のまま食べれるため、サラダに入れるのもおすすめ。
他にもジャムに加工して食べる人もいます。
ほおずきの栽培・育て方
ほおずきは耐寒性・耐暑性ともに強く育てやすい植物。
ただし、日当たりと水やりはしっかりと管理しましょう。
初心者でも簡単に育てられるでしょう。
ほおずきの育て方情報
分類・形態 | 草花・多年草 |
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草丈・樹高 | 30~100cm |
開花の時期 | 6月~7月 |
花色 | 淡いクリーム色 |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 強い |
特性・用途 | 初心者でも育てやすい・耐寒性が強い・落葉性 |
栽培難易度 | やさしい |
栽培スケジュール
植え付け | 3月〜4月 |
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植え替え | 3月〜4月 |
肥料 | 5月〜7月 |
開花 | 6月~7月 |
収穫 | 8月〜10月 |
栽培に必要な準備・環境
日当たり・置き場所
ほおずきは日光を好む植物です。
そのため年間を通して、日当たりのよい場所で管理してください。
風通しがよい場所を選ぶのも上手に育てるポイントです。
水やり
鉢植えの場合は、土がしっかり乾いたら、鉢底から流れ出るくらいたっぷりと水をあげましょう。
この時に、受け皿にたまった水は必ず捨てるようにしてください。
放っておくと多湿状態になり根腐れを起こす場合があります。
地植えの場合は、基本的には水やりは必要としません。
何日も雨が降らない時や、高温が続いて土が乾燥しすぎている場合に水をあげる程度で大丈夫です。
肥料
鉢植え・庭植えともに、生育期間である4月〜5月に緩効性化成肥料を与えてください。
与えすぎは肥料焼けや、枯れる原因になりますので注意しましょう。
用土
ほおずきは、水はけがよく保水性に富んでいる土を好みます。
園芸店やホームセンターに置いてある、園芸用の培養土で問題ありません。
温度
ほおずきは耐寒性・耐暑性ともに非常に強い植物です。
そのため、特別に気をつけることはありません。
ほおずきを育てるときのポイント
選び方
ほおずきを選ぶ時は、基本的には苗で選ぶのが一般的です。
苗は、歯茎が太くしっかりしているもので、葉の色が変色していないものを選んでください。
元気な苗を選ぶことも、上手に育てるポイントです。
種まき
ほおずきは種からも育てることができます。
ほおずきは春に種を撒いたら、発芽は翌春です。
種まきをする時期は、4月〜5月がよいでしょう。
植えつけ・植え替え
ほおずきの植え付けの時期は、3月〜4月がおすすめです。
植え付け後は、根付くまではしっかりと水やりをするようにしましょう。
植え替えは、鉢植えの場合は1年に1度程度行ってください。
植え替えも植え付け同様、根付くまでは水切れに注意するようにしましょう。
ふやし方
ほおずきは、種か株分けで増やすことができます。
株分けは3月から4月に行いましょう。
植物にとってはダメージになりますので、植え替えのタイミングで株分けまでしてあげるとよりよいです。
収穫
ほおずきの収穫時期は8月〜9月です。
この時期になると実が熟してきますよ。
たくさん収穫できるよう、上手に育ててくださいね。
気を付けるべき病気・害虫
雨が続いたり、高温になると「白絹病」になる恐れがあります。
発生した場合には、その箇所を取り除いてください。
害虫は、「アブラムシ」や「オオニジュウヤホシテントウ」に気をつけましょう。
害虫を放っておくと枯れてしまう原因になるので、見つけ次第補殺してください。
殺虫剤・殺菌剤
白絹病にはバリダシン・リゾレックスがおすすめです。
オオニジュウヤホシテントウにはオルトラン等・アブラムシにはベニカマイルドスプレーを使用しましょう。