ミモザは、その鮮やかな黄色い花が春を思わせ、見るだけでウキウキしてくるお花ですね。
花言葉には、「感謝」「真実の愛」「友情」などがあり、花束にして贈り物にするのも人気です。
庭に植えても鉢植えでも、黄色い小さな花が株いっぱいに咲き、美しい葉とともに観賞することができます。
今回はそんなミモザの特徴や育て方をご紹介します。
ミモザの基本情報
学名 | Acacia baileyana |
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英名 | mimosa |
その他別名 | アカシア・ 銀葉(ギンヨウ)アカシア |
科名 | マメ科 |
属名 | アカシア属 |
原産地 | オーストラリア南部 |
ミモザの特徴
ミモザは、マメ科アカシア属の常緑の樹木で、アカシアとも呼ばれています。
3月8日は、国際女性デーとして知られており、別名ミモザの日ともいわれています。
ミモザはイタリアに自生している親しみのある花で、イタリアでミモザを男性から女性に贈る習慣があったことから、全国的にこの日に女性にミモザを贈る慣習が広まりました。
ミモザは、花も葉も美しく、単独で花器に生けても映える華やかさがあります。
また、ユーカリとの相性が良く、ミモザとユーカリとの二種生けも素敵です。
ミモザとユーカリのさわやかな香りが部屋を幸せな空間にしてくれます。
ただ乾燥に弱いため、切り花にすると長持ちはしません。
そこで、おすすめなのが、ドライフラワー。
ミモザを麻紐で束ねて、スワッグのような下向きの形状にして、室内でつるしてドライフラワーにします。
そのままプレゼントにしても喜ばれますよ。
ミモザの種類
ミモザ(マメ科アカシア属の植物)は世界中に1350種ほど存在しています。
以下に、主な品種をご紹介します。
ギンヨウアカシア
一般的に日本でミモザというとこの種類をいいます。ミモザの中でも特に香りがよく、葉が小ぶりな品種です。
銀葉という名のとおり、葉が銀灰色で美しく、常緑なので季節を問わず観賞できます。
フサアカシア
フランスのミモザ祭に使われている品種です。
アカシア・スペクタビリス
オーストラリアに主に分布しているミモザで、現地ではワトルツリーと呼ばれています。
プルプレア
新芽が銅葉で美しく、花付きは少なめです。
小ぶりの品種です。
モリシマアカシア
花期は少し遅く、5月~6月で、花ははっきりとした黄色ではなく、クリーム色です。
パール・アカシア
耐寒性に優れています
ミモザの栽培・育て方
お庭を華やかにしてくれるミモザは、切り花だけでなく庭木としても人気があります。
マメ科の植物で、それほど土地を選ばず、暑さや寒さに強いので育てやすいのも魅力です。
ただ、ミモザの花には花粉が多くあり、花粉症の症状がある方にはお勧めしません。
また近隣とのトラブルになることもありますので、植える際には、お隣に花粉があまり行かないよう、十分なスペースを確保すると良いでしょう。
ミモザの育て方情報
分類・形態 | 小高木・高木/庭木/常緑樹 |
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草丈・樹高 | 5m |
開花の時期 | 3月~4月 |
花色 | 黄色、オレンジ色 |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 強い |
特性・用途 | 耐寒性、耐暑性、鉢植え、庭植え、切り花、リース、ドライフラワー |
栽培難易度 | やや難しい |
栽培スケジュール
植え付け | 4月~9月 |
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植え替え | 4月~9月 |
剪定 | 4月~6月 |
肥料 | 4月~10月 |
開花 | 3月~4月 |
栽培に必要な準備・環境
日当たり・置き場所
ミモザは、日光を好むので、日当たりの良い風通しの良い場所を確保しましょう。
水やり
ミモザ乾燥気味に育てます。
苗を植えた後、根付くまではたっぷり水を与え、それ以降は庭植えの場合は水やりをする必要はありません。
鉢植えの場合は、表面が乾いたタイミングでたっぷり水を与えてください。
用土
ミモザは、じめじめした環境を嫌います。
水はけがよく、肥沃な土地を好みますが、それほど土壌を選びません。
市販の草花用培養土や、パーライトを混ぜた土を用意します。
肥料
それほど肥料を必要としません。
もし花があまり咲かない場合は、肥料を与えたり、腐葉土を追加したりします。
また、開花後に、速効性のある化成肥料を施すと良いでしょう。
ミモザを育てるときのポイント
選び方
ミモザの苗を選ぶときは、枝付きがよく、どっしりとした幹のものを選びます。葉の色もきれいな緑色のものを選びましょう。
植え付け・植え替え
植え付け、植え替えともに、暖かい4月~9月が適期です。
生長の早いミモザは、どんどん大きくなり、背丈が5m以上になることがあります。
鉢植えの場合は、大きくなってきたら二回りくらい大きな鉢に植え替えます。
ただ、ミモザは移植を嫌うので、最初から大き目の鉢を選ぶと良いでしょう。
地植えの場合は、移植せずに育てます。最初のうちは、風で枝が折れやすいので、支柱を添えてあげましょう。
剪定・切り戻し・収穫
ミモザは、花が咲き終わったら剪定の適期です。4月から6月ころ行います。枝が込み合っている場合、剪定して風通しをよくしてあげます。
ふやし方
ミモザは種まきでふやすことができます。
気を付けるべき病気・害虫
カイガラムシがつくことがあります。
殺虫剤・殺菌剤
カイガラムシは発見し次第、古歯ブラシ等でこそげ落とします。市販の、オルトランDX等のスプレーも効果的です。