パキラは大きくなると20mほどにも大きくなる常緑高木で、親株になると花を咲かせ、果実も付けます。
観葉植物としては、鉢植えの大きさで流通していますが、生長が旺盛で速度が早く、生長が楽しめる植物と言えます。
また比較的には丈夫な植物なので、初心者の方でも簡単に育てられ、非常におすすめの植物の一つです。
部屋のインテリアとしても飾れ、多少の栽培管理の疎かが続いてもさほど影響がないほど生育がよい植物です。初心者の方で観葉植物を何にするか迷っている方は、パキラを購入するのもいいでしょう。
パキラの基本情報
学名 | Pachira |
---|---|
英名 | Money tree |
その他別名 | マネーツリー、発財樹 |
科名 | アオイ科 |
属名 | パキラ属 |
原産地 | 中南米 |
パキラの特徴
パキラは室内でも屋外でも育てられる植物で、初心者でも扱いやすいでしょう。
屋内で育てている場合は明るい場所で管理し、少し乾燥気味で水を与えるとよいです。
また直射日光を好むので、快晴日は外に出して日光浴をさせるとことがポイントです。
中に取り込んだ際は、霧吹きで葉に当てると害虫の予防ができるので必ず行いましょう。
パキラの種類
現在の原産地では約20種類が確認されていますが、日本では多くは出回りません。
しかし今回紹介するパキラは日本の園芸ショップや100円均一ショップなどでも手頃に手に入るものです。
パキラ・グラブラ
パキラの中で最も流通している品種で、一般的にパキラと指す品種でもあります。葉の形状は5〜7枚に別れた葉が一枚一枚細身でスリムです。花は白く、茶褐色の果実を付けます。
パキラ・アクアティカ
パキラ・グラブラと非常に似た品種ですが、葉の形状が多少異なります。グラブラよりも葉は丸みを帯びていて、赤い花を咲かせ、緑の果実を実らせるのです。
パキラ・ミルキーウェイ
名前のように、葉に乳白色の班が無数に入っており、非常にかわいい見た目をしています。幹が他の品種よりも細いことも特徴の一つです。"
パキラの栽培・育て方
観葉植物の中では、非常に丈夫で直射日光に当てて育てると、さらに生育がよくなります。
日光を好みますが、耐陰性もあるため半日陰の場所でも育てられるので、置く場所に困らないことがよい特徴を持っています。
初心者の方でも定期的に水やりや日光浴をさせれば、育てることが安易に可能な植物です。
パキラの育て方情報
分類・形態 | 小高木/観葉植物 |
---|---|
草丈・樹高 | 10㎝〜20m |
開花の時期 | 6月〜7月 |
花色 | 赤、白 |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 強い |
特性・用途 | 耐陰性があるので、比較的半日陰でも育つ・実は食用に流通する国もあり |
栽培難易度 | 簡単 |
栽培スケジュール
植え付け | 5月〜9月 |
---|---|
植え替え | 5月〜9月 |
剪定 | 5月〜8月 |
肥料 | 4月〜11月 |
開花 | 6月〜7月 |
収穫 | 2月、8月 |
栽培に必要な準備・環境
日当たり・置き場所
日当たりがよい場所を好み、高温多湿の環境が適しています。
また直射日光を好むので、室内で育てている場合は日中天気がよい日に屋外へ出し日光浴させることが栽培のコツです。
耐陰性もあるため半日影で栽培管理ができ、ある程度の光があればどこでも育てられます。
耐寒性は弱いため、冬場は屋外で育てている場合は必ず屋内に取り込み、明るい日当たりのよく、風通しのよい場所で管理することがよいでしょう。
水やり
多湿を好む植物なので、土の表面が乾燥していたら水を与えるとよいですが、土が常に湿っている状態も根腐れなどのリスクが大きくなるので、比較的カラカラになってからたっぷり水与えることが好ましいです。
また水やりの際は葉水も行って害虫の予防も行ってください。
用土
高温多湿の環境を好みますが、水はけが悪いと、根腐れを起こしやすいので、底石や赤玉土、観葉植物用の土を使って水はけがよく水持ちのよい用土を作ってあげるとよいです。また土の表面は砂利や小石、赤玉土など無機質の素材でカバーするとコバエの発生も防げます。
パキラを育てるときのポイント
選び方
パキラの葉が黄色くなっていないものや、葉先が枯れていない、濃い緑色のしっかりとしたものを選びましょう。
また病害虫にも気をつけ、ハダニやアブラムシが付いていないことも確認してください。
植え付け・植え替え
生育がとても早い植物なので、5月から9月の時期の間に、根詰まりを解消してあげるために植え替えを行います。
鉢から取り出した株は、古い土を1/3ほど落としながら、古い根や傷んでる根を除去してあげるとよいです。
一回り大きい鉢に植え替えしたあとは、水もたっぷり与えます。
剪定・切り戻し・収穫
幹から伸びる枝が徒長していたり、葉が混み合っていたら剪定を行うとよいです。
剪定をする際は幹から伸びている枝元を切り落とし、落とした枝についている葉茎もきれいに取り、先端だけを残します。
落とした葉茎や枝は水耕栽培でそれぞれ育てることが可能です。
気を付けるべき病気・害虫
病気
特になし
害虫
パキラの栽培で気をつけたい害虫はハダニ、アブラムシ、カイガラムシで、特に屋外で育てている場合は注意する必要があります。
比較的にパキラの生育が悪くなった際や、体力がない場合に発生しやすいので、パキラを極力萎えさせないように栽培することがコツです。
殺虫剤・殺菌剤
園芸用品で使われている殺虫剤をかけるとよいです。
また日頃からの葉への霧吹きが大事です。