アーティチョークの育て方・食べ方【ほのかな甘みとホクホクした食感】

アーティチョークは日本人にはあまりなじみがない食用花ですが、地中海地方原産の多年草です。

アザミに似て花弁は細く青みがかった紫色で直径10~15㎝ほどの花を咲かせます。

イタリアなどではカルチョフィと呼ばれつぼみの部分を食べることができ、加熱するとほくほくした栗や百合根のような食感になります。

日本ではあまり売られていないので、なかなか口にする機会のないアーティチョークを自分で育てて食べてみませんか?

アーティチョークの基本情報

学名Cynara scolymus
英名Artichoke,Globe artichoke
その他別名チョウセンアザミ
科名キク科
属名チョウセンアザミ属
原産地地中海地方

アーティチョークの特徴

アーティチョークの種類であるキク科チョウセンアザミ属は、地中海地方を中心として約10種類程が自生している多年草で、ヨーロッパに多く分布しています。

チョウセンアザミという学名は朝鮮からきたということではなく、アザミに似ていたので付けられたと言われています。

アーティチョークの食べられる部分は開花前の固いつぼみです。
つぼみの基部の肉厚になっているところだけを食べ、その中の花やめしべは食べずに捨てます。

食物繊維もたくさん含まれており、二日酔い防止にも有効な成分が含まれています。

食べ方としては、茹でて食べられる部分だけ取りのぞいたら、ミキサーにかけツナとオリーブオイルと合わせて野菜のディップにしたり、ピザにのせてみたりなどのレシピがあります。

また種類や人にもよりますが、アーティチョークにはシナリンという甘さを阻害する成分が入っているため、アーティチョークを食べた後に食べるものがより甘く感じるということもあるそうです。

アーティチョークの種類

アーティチョーク・imperial star
緑色のつぼみが咲く極早生種で、種から栽培してその年の夏に収穫ができる品種です。

寒さには強く冬場も-10℃を下回らなければ冬越しができ、また次の夏に収穫ができます。

アーティチョーク・colorado star
inperial starと同じ固定種ですが、紫のつぼみを咲かせる極早生種です。
種から栽培してその年の夏に収穫できます。

草丈30~90㎝ほど成長位し、多果性なので紫ががった緑のつぼみがたくさん実ります。

アーティチョーク・violetto
北イタリア地方の品種でつぼみが小ぶりで濃い紫色であることが特徴です。
多果性でみずみずしいつぼみがたくさん収穫できます。

種を植えてから2年目以降に収穫できます。

アーティチョーク・green globe
中早生種で草丈80㎝ほどに成長します。
つぼみは丸くトゲのない緑色のぼみがなります。

植え付けして年々収穫できるつぼみが増えることが特徴です。
またつぼみが軟らかく、歯ごたえもいいのでオリーブオイルとの相性もよく料理に適しています。

アーティチョークの栽培・育て方

アーティチョークの育て方のコツはあまり手を入れ過ぎないことです。
地中海地方原産のため乾燥にも強く肥料もあまり必要としません。

収穫は育て始めてから1年後の5~6月の間のわずか1ヶ月。
それを逃すとまた一年待たなくてはいけません。

そのため手を抜きつつ大切に育てて収穫の時期を逃さないようにしましょう。

アーティチョークの育て方情報

分類・形態野菜・多年草
草丈・樹高150㎝前後
開花の時期6月中~9月初旬
花色
耐寒性やや強い
耐暑性やや強い
特性・用途食用
栽培難易度ふつう

栽培スケジュール

植え付け6月~7月
開花6月
収穫6月

栽培に必要な準備・環境

日当たり・置き場所

日当たりのよく風通しのいい場所で育てましょう。

屋外での冬の寒さには弱いので、株元に藁などを置き凍結防止をします。

水やり

地植えのアーティチョークは根付いてからの水やりは特に必要ありません。
プランターの場合は表面が乾燥し、色が白っぽくなった水やりをします。

肥料

肥料は必要なく、過肥は生育を悪くします。

用土

プランターで育てる場合は、市販の野菜用の培養土で育てましょう。
地植えの場合は植え付け2週間前に石灰を入れて耕しましょう。

その後腐葉土を混ぜ込みます。

アーティチョークを育てるときのポイント

選び方

虫のいない元気な苗を選びましょう。

種まき

3月~4月、9月~10月頃が好ましいですが、春まきの方が育てやすいのでおすすめです。

育苗ポットなどに種をまき、発芽して本葉が5枚出た時に庭や鉢に植えましょう。

植え付け・植え替え

植え付けの時期は夏と冬を避けて気候のいい時期を選びましょう。
アーティチョークは大きくなる多年草のため、複数株を植え付ける場合は60㎝以上は間隔を開けましょう。

プランターや鉢などで育てる場合は10号以上のサイズを選びましょう。

アーティチョークは植え替えを嫌います。
植え付けをして2年目から収穫ができ、3年目に最も多く収穫できます。
4年目以降に苗の状態が悪くなったり生育が悪くなったら株を新しくしましょう。

収穫

アーティチョークは春の気温が上がり始めた頃からつぼみが立上ってきます。
5~6月頃につぼみの大きさが10~15㎝程度になったら開花前に収穫しましょう。

増やし方

株分けは9月頃が適切です。
株元から生えてきた4~5枚の葉を付けた30㎝以上の子株を根ごと切り取ります。

鉢に植え付けて、大きくなったら次の年の6月に植え付けしましょう。

気を付けるべき病気・害虫

アブラムシ

春になりつぼみが咲くとその下の茎や葉にアブラムシが発生しる場合があります。
アブラムシがつくとアリがよってきたりウイルスにかかったりするので見つけ次第こまめに除去しましょう。

うどんこ病

感染すると葉が白くカビが生じ生育不良になります。
処置をしないと全体に広がり枯れてしまいます。
かかった株は処分が必要です。

灰色かび病

茎や葉で発生し灰色のカビで覆われます。
秋から冬にかけて日光が不足しがちで過湿環境で発生しやすくなります。

殺虫剤・殺菌剤

アブラムシは市販のスプレータイプの薬剤を使用します。

灰色カビ病は感染した部分を除去し、専用の水生薬剤を数回散布します。