レモンの木は、果樹の中でも手軽に始められる樹木です。
果樹というと、広いスペースが必要だと思ってしまいますが、レモンは、小さな鉢植えでも栽培ができます。
レモンを育てる過程でも、緑の葉が美しく、インテリアグリーンとしても見栄えがあります。
収穫期になると、いくつものレモンがなり、酸味のあるおいしいレモンを楽しむことができます。
今回はそんなレモンの木の代表的な品種や、栽培方法、レモンの活用方法などをご紹介します。
レモンの木の基本情報
学名 | Citrus limon |
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英名 | lemon |
その他別名 | citron(フランス語)、limone(イタリア語) |
科名 | ミカン科 |
属名 | ミカン属 |
原産地 | インド(ヒマラヤ) |
レモンの木の特徴
レモンは、ミカン科ミカン属の常緑低木で、家庭でも気軽に栽培ができる果樹です。
レモンの木は、耐寒性が弱く、暖かい地域の方が栽培に向いています。
上手に育てれば、1本のレモンの木に合計200個以上なることもあり、家庭に一本あれば、重宝すること間違いなしです。
またレモンの木は、春から秋にかけて美しい白い花を咲かせ、芳香も良く、開花時期もレモン栽培における楽しみのひとつです。
4月から10月は、レモンの果実の収穫時期です。
レモンを切って、肉料理や焼き魚に添えたり、手作りドレッシングやポン酢づくりに利用したり、塩レモンにして保存したりもできます。
夏場に赤紫蘇のジュースを作る場合は、市販のクエン酸の代わりに、レモンのしぼり汁を入れるとおいしい紫蘇ジュースが楽しめます。
ジャムやお菓子作りにも重宝するので、家に一本レモンの木があると嬉しいですね。
レモンの木の種類
レモンにはさまざまな品種があります。
リスボン
強めの香りを持つレモン。
ポルトガル原産で、現在は南カリフォルニア産が多く、よく知られている「サンキスト」もこちらの種類に入ります。
耐寒性が比較的強く、日本での栽培もこの品種が向いています。
ユーレカ
さまざまな地域、国で栽培されています。
よく実をつけますが、耐寒性が少し弱いです。
ジェノバ
種が少なく、ジューシーなレモンで、南アフリカ中心に栽培されています。
ポンテローザ
大きいレモンで、酸味が少なめな品種です。
レモンの木の栽培・育て方
レモンの木は、温暖で水はけの良い場所を好みます。
病害虫の被害も比較的少なく、管理しやすい果樹です。
耐寒性が弱いため、寒冷地では冬の寒い時期は、室内や風の当たらない場所に移動できるよう、鉢植えでの栽培の方が適しています。
レモンの木の育て方情報
分類・形態 | 小高木・高木/果樹/常緑樹 |
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草丈・樹高 | 2~4m |
開花の時期 | 主に5月(春~秋に何度か開花) |
花色 | 白(つぼみは紫色) |
耐寒性 | やや弱い |
耐暑性 | 強い |
特性・用途 | 食用・常緑性 |
栽培難易度 | 普通 |
栽培スケジュール
植え付け | 3月~4月 |
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植え替え | 3月~4月 |
剪定 | 3月~4月 |
肥料 | 3月、6月、10月 |
開花 | 5月 |
収穫 | 4月~10月 |
栽培に必要な準備・環境
日当たり・置き場所
レモンの木は、日当たりの良い場所を好むので、屋外の日光がよく当たる場所を選んで植えます。
じめじめした暗い場所は避けましょう。
鉢植えの場合、寒い時期には室内へ取り込んだり、雨風、霜に当たらない場所へ移動させてください。
水やり
地植えの場合は、特に気を使わなくても大丈夫ですが、夏場に雨が少なく土がずっと乾燥するような場合はたっぷりと水を与えます。
鉢植えの場合は、土が乾いたらたっぷりと水やりをします。
実が生長する夏の時期は特に水切れを起こさないよう、注意しましょう。
用土
レモンの木は水はけの良い肥沃な土を好みます。
赤玉土、腐葉土などを混ぜたものを用意するか、園芸用培養土を用いましょう。
肥料
実を大きくするために、3、6、10月に、油かすや緩効性肥料などを与えましょう。
レモンの木を育てるときのポイント
選び方
レモンの苗木を選ぶときは、木の部分がどっしりと太く、枝分かれが進んでいるもの、色つやの良い緑の葉がたくさん茂っているものを選びます。
植え付け・植え替え
レモンの苗の植え付け、植え替えはともに3月~4月に行います。
庭の日当たりの良い場所に、50センチほどの深さを堀りあげ、用意していた土を入れて、苗を植えつけます。
そのあとたっぷり水やりをします。
鉢植えの場合は、定期的に植え替えが必要です。
2年ほどたったら、ひとまわり大きな鉢に植え替えをしてみましょう。
樹高はそこまで高くなりませんが、高くなったときに倒れないように、苗の横に支柱をたてると良いでしょう。
剪定・切り戻し・収穫
剪定も、3月~4月に行います。
余分な枝や込み合った枝を剪定しましょう。
レモンの花が開花し、半年したら収穫ができます。
収穫の際は、熟しきっていないレモンを収穫し、室内で追熟させるのがおすすめです。
ふやし方
レモンの木は、さし木や接ぎ木、種まきでふやすことができます。こぼれ種でもふえます。
気を付けるべき病気・害虫
比較的病害虫に強い果樹ですが、アオムシやアブラムシの被害にあうことがあります。
殺虫剤・殺菌剤
アブラムシには、ベニカベジフルスプレーなどが効果的です。アオムシにはオルトランなどがおすすめです。