
濃いブルーの花を咲かせるバタフライピーは、美しいだけでなくハーブティーにも使われ、その美容成分も注目されています。
美しい青色の飲み物はインスタ映え間違いありません。
地植えでもプランターでも育てられるバタフライピーは、初心者でも比較的簡単に育てられます。
今回はバタフライピーの魅力と育て方を詳しくご紹介します。
バタフライピーの花言葉
その花言葉は・・・
「小さな恋」
淡い恋心を連想させる素敵な花言葉ですね。
バタフライピーの基本情報
学名 | Clitoria ternatea |
---|---|
英名 | Butterfly Pea・Asian Pigeon Wings・Blue Pea・Bluebellvine |
その他別名 | チョウマメ(蝶豆)・クリトリア |
科名 | マメ科 |
属名 | チョウマメ属 |
原産地 | 東南アジア・インド等の熱帯地域 |
バタフライピーの特徴
バタフライピーは、日本ではあまりなじみがなかったお花ですが、近年は美しいブルーが映える花とその効果が注目されています。
インドや東南アジアでは、野原や公園にも自生している丈夫な植物です。
日本では鉢植えにして、朝顔のように育てる事が多いですが、地植えでもよく育ちます。
花の形が蝶々に似ており、豆科に属しているためこの名前がついています。
日本語では蝶豆(チョウマメ)と言います。
また、英語では別名クリトリアとも呼ばれており、その名前の由来は、お花のかたちがちょっと恥ずかしいからなんです。
バタフライピーの栄養や効能
バタフライピーの花には、抗酸化作用のアントシアニンが含まれています。
アントシアニンは、ポリフェノールの一つのため、アンチエイジング効果も期待できると注目を集めています。
PCやスマホの見過ぎで疲れたときにハーブティなどに最適です。
バタフライピーのハーブティーの入れ方
ハーブティーを作る場合、お湯に2・3分入れておくだけで簡単です。
だんだん花から青い色が抜け、キレイな青い色のハーブティーが出来ます。
レモンやライムを垂らすと、青色から紫色への変化も楽しめます。
根にはアルカロイドやサポニンのような毒素もふくまれるので、ハーブティーにして飲む場合は、花のみにしてください。
また、妊娠中や生理中の方、持病がある方はさけましょう。
バタフライピーの種類
鮮やかな青い一重咲きの花が一番有名ですが、実は白色、水色、薄ピンク、またお花が八重咲きになる品種もあります。
インドや東南アジアの熱帯性の地域に分布しており、長いつるを伸ばしながら成長します。
フェンスなどに巻き付きながら成長すると3m以上にもなり、グリーンカーテンとしても使えます。
フェンスがない場合や鉢植えで育てたい時は、行灯仕立て(あんどんじたて)にして育てるのが良いでしょう。
行灯仕立て(あんどんじたて)はトマトや朝顔を育てる時にも使われる方法ですので、覚えておくと役立ちます。
バタフライピーの栽培・育て方
バタフライピーはあまり手入れがいらないので、初心者にも挑戦しやすい植物です。
ぐんぐんとつるを伸ばしながら成長し、たくさん花をつけます。
花を楽しんだ後は種も採取できます。
花は一日でしぼみますが、次々と新しい花が咲くので楽しむ事ができます。
バタフライピーを育てる場合、苗や種から育てる事ができます。
暑さや乾燥に強く、肥料もあまりいりません。
根が伸びるのがとても早く、すぐに鉢の底穴から根が出てきます。
受け皿がないと根が底穴を通り地面に張り、プランターや鉢が動かせなくなります。
お庭の土の上に鉢を置く場合などは、気を付けましょう。
バタフライピーの育て方情報
分類・形態 | 多年生草本(日本では一年草とされる事もある)・つる性多年生草本 |
---|---|
草丈・樹高 | 1mから3m |
開花の時期 | 初夏から秋まで |
花色 | 濃い青色・水色・白・薄紫・薄ピンク |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 強い |
特性・用途 | 観賞用・ハーブティー |
栽培難易度 | 普通 |
栽培スケジュール
植え付け | 4月から6月 |
---|---|
植え替え | 植え替えは好みません |
剪定 | 摘心を数回行います |
肥料 | 4月から6月 |
開花 | 5月から10月 |
収穫 | 5月から10月 |
栽培に必要な準備・環境
では、バタフライピーを育てるのに必要なものや最適な環境をみてみましょう。
必要な物
- バタフライピーの種か苗
- 深型の鉢やプランターと受け皿
- 土
- 底石
- 園芸用手袋
- スコップ
日当たり・置き場所
太陽が大好きです。
いっぱいお日様にあてて育てて下さい。
水やり
土の表面が乾いたらあげる程度で大丈夫です。
春や秋は週に2・3回、夏場は一日1回あげると良いでしょう。
肥料
あまり肥料を必要とせず、腐葉土などの養分が含まれた用土だけでも育ちます。
特にハーブティーに使いたい場合は、無農薬で育てたいですね。
どうしても肥料をあげたい場合は、植え付けの際に置き肥をしてもよいでしょう。
用土
水はけがよい培養土をホームセンターや園芸店で購入してください。
赤玉と腐葉土が半々くらいの割合でブレンドされていると良いでしょう。
温度
暑さには強く、寒さには弱いので冬場は枯れる事も多いです。
バタフライピーを育てるときのポイント
生育環境が分かったところで、次は育て方をみてみましょう。
選び方
苗から育てる場合は、間延びしていない10cm以上のものを選んでください。
種まき
種から育てる場合、種まきは春の終わりから5月頃に行ってください。
直まきするか、小さ目のポットにまいて発芽したら土ごと大きな鉢に植え付けます。
発芽しにくい場合や、前の年に採取した種を使う場合、カッターで種に少し傷をつけると発芽しやすくなります。
手を切らないように注意して下さい。種まきから3日から1週間程度で発芽します。
植えつけ
苗をプランターや鉢植えに植える場合、深めの物をおすすめします。
1本であれば直径20cmくらいの鉢に、2~3本育てるの場合は、直径25cmから30cm以上の鉢でなるべく深いもの、または40~60cm以上の深型のプランターを使って下さい。
バタフライピーは植え替えを好みません。
苗が10cmくらいになったら、すぐにプランターや鉢に植えてください。
苗の植えつけ方
- 鉢やプランターに底石を敷き、3割くらい土を入れる。
- 苗をポットから優しく出す。この時、土に根がからんでいると思うので、土はつけたままの状態で鉢に入れる。
- 周りと表面に土を入れて、水をあげる。
- 2~5日は明るい日陰において、水やりは毎日する。
- その後は日当たりの良い場所に置く。
摘芯(摘心)
摘芯を何度かする事で、脇芽が出てつるを伸ばし、たくさんの葉と花をつきます。
苗が10cm以上になったら最初の摘芯を行い、脇芽が10cm以上伸びたら、また摘心をしてください。
それを何度か繰り返します。つるが伸びてきたら、フェンスや支柱に誘引し、巻きつけながら成長させます。
ふやし方
暖かい地域であれば挿し木で増やすことも可能ですが、基本的には採取した種を翌年に植えることで増やす事が可能です。
1株からたくさんの種が取れるので、翌年は何本も植えることが出来ます。
種を採取する場合は、花がしぼんだ後に出来る豆のさやが茶色くなるまで待ちます。
さやが茶色くなりカラっと乾いたら、採取して下さい。 ひとつのさやには3~5粒の種が入っています。
収穫
花は一日でしぼみますので、ハーブティーにしたい場合はすぐに採取して下さい。
採取した花はすぐにハーブティーに使えます。
すぐに使わない場合は、天日干しにして、保存する事も可能です。
気を付けるべき病気・害虫
ハダニやアブラムシがつくことがあります。
葉の裏から吸汁して弱らせるので、葉の裏を確認するようにしましょう。
殺虫剤・殺菌剤
牛乳を使ったスプレーであれば、花にかかってしまってもも安心です。
たくさん発生してしまった場合は、ハダニ・アブラムシ用のスプレーを使ってください。