食虫植物サラセニア(ヘイシソウ)はサラセニアともいい、ひょろっとした立ち姿が特徴の、どこかエキゾチックな雰囲気漂う植物です。
食虫植物の一種で、柄の出方や色味から様々な品種があるため、コレクションする人もいるそう。
育て方は少しコツがいるので、コツを掴めるよう紹介していきますね!
食虫植物サラセニア(ヘイシソウ)とは?
食虫植物サラセニア(ヘイシソウ)は別名サラセニアといい、サラセニアという名前の由来は、この植物を発見した人の名前をそのままとってつけたそうです。
ヘイシソウとは和名での呼び名で、葉が筒の形になっている見た目を酒瓶の瓶子(へいし)に見立ててつけたそうです。
食虫植物サラセニア(ヘイシソウ)の基本情報
学名 | Sarracenia L. |
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英名 | pitcher plant |
科名 | サラセニア科 |
属名 | サラセニア属 |
原産地 | 北アメリカ |
食虫植物サラセニア(ヘイシソウ)の植え替えが必要な理由は?
食虫植物サラセニア(ヘイシソウ)の植え替えは、株を大きく健康に育てるために必要なようです。
売られている状態は小さなビニールポットや小さめの鉢に植えられていることが多く、そのままだと根詰まりを起こして成長が阻害されてしまったり、枯れてしまうことが多いようです。
また、食虫植物サラセニア(ヘイシソウ)は乾燥に弱いため、水を多く蓄えられるように土の容量が適度に大きい鉢に植え替えてあげることでいい状態の食虫植物サラセニア(ヘイシソウ)を長い間鑑賞することができるようなので、今回植え替えをしました。
食虫植物サラセニア(ヘイシソウ)の植え替えに適した季節
食虫植物サラセニアの植え替えに適した季節は、休眠期に入っている1月や2月です。
暑い時期に成長するため、その時期は成長に特化させてあげた方が良さそうです。
寝ている株を起こさないようにそっと植え替えをしてあげましょう。
食虫植物サラセニア(ヘイシソウ)の植え替えで今回用意したグッズを紹介
今回植え替えに使用したグッズを紹介します。
- 水苔
- 鉢
水苔
まず用土は、水苔を使用しました。
食虫植物サラセニアは常に湿気のある環境で育ちやすいため、培養土が乾いたらたっぷり水をあげる、というような普通の草花の育て方だと死んでしまう可能性があります。
そのため、常に湿り気を保つ水苔を使用して根を包むことにしました。
鉢
鉢は、保水性を重視してプラスチックの物を使用しました。
素焼きの鉢など、通気性が良い物だと乾燥しすぎてしまう可能性があり、生育に悪影響だと感じたため使用していません。
1日の中で頻繁に気にしてあげられる環境ではないため、一度の水やりである程度保水してくれることが大切です。
また、鉢の中で十分水分を貯めておく必要があるので鉢の深さはなるべく深い物を選び、保水性を高めることを意識しています。
ただ、保水できるからといって水やりの回数を減らすことは、根腐れしてしまう原因になってしまうので、適度に新鮮な水をあげることが大切です。
乾燥させてはいけない、でも根腐れもさせたくない、という点で管理が難しい植物ではありますが、その難点は水やりの頻度や保水の状況で十分カバーできる点だと思います。
食虫植物サラセニア(ヘイシソウ)の植え替え手順
- 水苔に水を吸わせる
- 吸わせた水を切り、鉢に敷き詰める
- ポットから苗を取り出し、優しく植え付ける
- 新鮮な水を与える
1.水苔に水を吸わせる
植え付けに使う前に、水を貯められる容器に乾いている水苔を入れ、水を吸わせます。
この時、水苔以外の枯葉や枝が入っていることがあるので、できる限り取り除きます。
水を吸わせるのは柔らかくして植物を植え付けた時に根を痛めないようにすることと、最初から水を含んでいる状態にすることで少しでも根の乾燥を防ぐためです。
2.吸わせた水を切り、鉢に敷き詰める
水を十分吸わせたら、片手に収まる程度の分量を取り、握って余分な水分をきります。
水分を切ったら、鉢の底から敷き詰めていき、鉢の半分くらいまで水苔を入れます。
この時、水苔をあまりにも硬く握りすぎると容積が減り、鉢に入れて水をあげた時に容積が増え、鉢内部で根を逼迫してしまったり、根が育つ分の空間が確保できなくなってしまいます。
ぎゅっとした感じで敷き詰めず、ふんわりとした感じの見た目になることを目安に鉢に入れると良いかと思います。
3.ポットから苗を取り出し、優しく植え付ける
苗をポットから取り出し、肩口の土を少し取ります。
根がしっかり生えていることを確認し、どのくらいの大きさで根が生えているかを確認したら、鉢の中におきます。
そして周りの空間を、余っている水苔で包むように埋めてあげます。この時も、敷き詰めすぎに注意しましょう。
上から見た時に8の中心に株がいるように配置し、株元までふんわり水苔で覆います。
4.新鮮な水を与える
植えられたら鉢を地面に優しくトントンおとし、根と水苔の収まりが良いところに落ち着かせてあげます。
鉢の底から水が流れ出すまで新しい水をやり、置き場所におきます。水苔は乾燥しても色が変わらず、水やりの適期を測りにくいです。
水やりの目安を把握するために、植え付け直後の鉢を持った時の重さを体感で覚えておくと、鉢の乾燥を把握しやすいでしょう。
食虫植物サラセニア(ヘイシソウ)の植え替え完了!管理について
食虫植物サラセニアは日当たりを好み、日陰にいることが得意ではありません。
一年を通して日が当たっている時間が長い場所においてあげることが大切です。
耐暑性、耐寒性はあるので、日当たり重視の置き場所を決めます。
あまりに大きすぎる鉢に植えてしまうと、日当たりを求めて移動させにくいため、持ちやすい大きさの鉢に入れるといいでしょう。
形と色味が特徴的で興味を持ち育て始めた食虫植物サラセニアなので、長い間うまく育てることができるように整えてあげることができました。
管理しやすい状態に植え替えることができて、ますますこれからの成長が楽しみです。