
食べた後のパナップルをヘタから育てているのですが、植え替えをすることにしました。今は水苔に根付いているので、おいしい実がなるよう、栄養のある土に植え替えます。
パイナップルは植え替える土に注意しなければいけません。詳しい植え替えの方法や、パイナップルに合う土の種類などをお伝えしたいと思います!
パイナップルとは?パイナップルの魅力
フルーツとして知られるパイナップル。じつは、食べたあとのヘタから育てられるのです!
寒さに気を付ければ容易に育ちますし、実がなれば食べられるというのが嬉しいポイント。ただ、実をつけるまでには時間がかかるため、気長に待ちましょう。実をつけた姿が可愛らしいのも魅力です。
パイナップルの基本情報
学名 | Ananas comousu |
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英名 | pineapple |
科名 | パイナップル科 |
属名 | アナナス属 |
原産地 | 熱帯アフリカ |
パイナップルの植え替えが必要な理由は?

パイナップルは2~3年に一度、鉢に根が回ったら植え替えが必要になり、子株が増えた場合も株分けを兼ねて植え替えます。
今回植え替えるパイナップルは、食べ終わったヘタを水苔に植え付けました。新芽も成長し、しっかり根付いたことが確認できたので土に植え替えようと思います。
実ができるほどには成長しておらず、栄養のない水苔に植えっぱなしにしておくといつまでも実をつけなさそうです。美味しい実をつけてもらうため、栄養豊富で適度な酸度の土に植え替えて、成長を促します。
パイナップルの植え替えに適した季節
パイナップルの植え替えの適期は5~6月です。子株が出ていれば植え替えのタイミングで株分けをし、それぞれ鉢に植え付けるとよいでしょう。
多湿に弱いので、今回のように水苔から土に植え替えた場合は、植え替え後に水をやりすぎないように注意する必要があります。 植え替えが梅雨に重なる場合は、長雨にも注意してください。
パイナップルの植え替えで今回用意したグッズを紹介

今回パイナップルの植え替えに使ったグッズはこちらです。
- 植え替える鉢
- 土
- 土ふるい
- 土入れ
- 鉢底石
- 軍手
- ピンセット
- 割り箸
それぞれの用途を説明します。
植え替える鉢
今回鉢は3.5号→6号へ植え替えます。少し大きい鉢になりましたが、想像以上に根が出ていたので大丈夫だと思います。
土・土ふるい・土入れ
土は鹿沼土と赤玉土、腐葉土の代わりに元肥入りの草花用土を使用しました。

配合は鹿沼:赤玉:草花用=6:3:1を目分量で。パイナップルは酸性の土壌を好むので、酸性資材の鹿沼土を多めに使います。
ピートモスも酸性土壌ですが、パイナップルは多湿を嫌うため、水はけの良さから鹿沼土を選びました。
土はそれぞれ事前に土ふるいを使い、砂塵を取り除いてあります。ところが、前日にふるいにかけた土が、夜間のゲリラ豪雨により湿ってしまいました。
植替えに問題はないのですが、乾いた土を入れるよりも通気性が悪くなる場合があるので、土を詰めすぎないようにしなければなりません。
鉢底石
スリット鉢なので鉢底ネットは使用しません。鉢が大きめなので、鉢底石を多めに使って水はけをよくしたいと思います。
軍手
サボテンほどではありませんが、パイナップルは葉が尖っているので、腕や手に刺さると地味に痛いです。軍手をはめて作業してくださいね。
ピンセット
パイナップルは今まで水苔に植えていたので、水苔を取り除くのにピンセットを使いました。
割り箸
割り箸は土を入れ込むときに便利です。
パイナップルの植え替え手順
パイナップルの植え替えの手順はこちらです。
- 土をよく混ぜておく
- パイナップルを鉢から取り出す
- 水苔(もしくは土)をほぐし、根を整理する
- 鉢底石の上に土を入れ、パイナップルを植え込む
- 鉢の淵から2〜3cm下まで土を入れ、割り箸でつついて株を安定させる
一つ一つみていきます。
1. 土をよく混ぜておく

今回は自分でブレンドした土を使うので、あらかじめ土をよく混ぜておきます。粒をつぶさないように、優しくしっかりと混ぜましょう。
もし土をふるいにかけていない場合は、事前にふるいにかけてください。土に砂塵が混ざっていると、そのぶん水はけが悪くなります。
2. パイナップルを鉢から取り出す

パイナップルを鉢から取り出します。
このパイナップルは、食べた後のヘタから育てました。ヘタが発根前に腐らないよう水苔に植えたので、根の発達に特徴が出ています。
水苔は土のように抵抗がないので、根が枝別れせずに伸び、鉢の壁に当たってぐるぐると巻くような育ち方をしているようです。
3. 水苔(もしくは土)をほぐし、根を整理する

鉢にそって根が周り、中は空洞でした。ピンセットを使って水苔を取り除きますが、細い根なのか、水苔なのか区別がつきません!
あまり根にダメージを与えたくなかったので、ある程度取って諦めました。もし茶色い根や枯れている根があれば取り除いてください。
4. 鉢底石の上に土を入れ、パイナップルを植え込む

根が硬くほぐれないので、真ん中の空洞に土を入れてから植え込むことにしました。前日のゲリラ豪雨は予想外でしたが、入れ込む作業は土が湿っていてむしろやりやすかったです。
5. 鉢の淵から2〜3cm下まで土を入れ、割り箸でつついて株を安定させる

鉢の淵から2〜3cm下まで土を入れ、割り箸の太いほうで突いて株を安定させます。鉢いっぱいまで土を入れないのは、水やりのときに水がたまるスペースを確保するためです。
これで植え替えは完成!仕上げに鉢を地面にトントンとたたけば根の隙間にも土が入ります。

水苔から土へ植え替えたので、パイナップルもびっくりしていることでしょう。
パイナップルの植え替え完了!管理について

以前の鉢よりかなり高さが出ましたが、鉢底石を多めに入れたので、そこまで水はけが悪くなることはないでしょう。
今後の管理ですが、土が湿っているため、まずはしっかり土を乾かします。パイナップルは乾燥に強いので、日陰に置いて10日ほど水やりを控えたあと、日なたに移動する予定です。
乾いた後の水やりは、砂塵を押し出すようにしっかりとします。
メネデールなどの活力剤を水に混ぜて根の成長を促したいと思います。
夏は直射日光に当てて育てますが、耐寒性はそこまで強くありませんので、冬場は室内管理です。
水苔から土になったことで、水やりの頻度も変わるでしょう。
しばらく目が離せませんが、食べ終えた後のヘタからここまで成長してくれた大切なパイナップル。いつか実をつけてくれる日を楽しみに、大事に育てたいと思います!